| BASENC(1) | ユーザーコマンド | BASENC(1) |
名前
basenc データをエンコード/デコードして標準出力に表示する
書式
basenc [OPTION]... [FILE]
説明
basenc は、ファイルまたは標準入力をエンコード/デコードして標準出力に出力します。
ファイルの指定がない場合や FILE が - の場合, 標準入力から読み込みを行います。
長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
- --base64
- 'base64' プログラムと同じ (RFC4648 section 4)
- --base64url
- ファイル名と URL で使えるアルファベットを使った base64 (RFC4648 section 5)
- --base32
- 'base32' プログラムと同じ (RFC4648 section 6)
- --base32hex
- 拡張 16 進アルファベットの base32 (RFC4648 section 7)
- --base16
- 16 進エンコーディング (RFC4648 section 8)
- --base2msbf
- ビット文字列; 最上位ビット (MSB) が先に置かれる
- --base2lsbf
- ビット文字列; 最下位ビット (LSB) が先に置かれる
- -d, --decode
- データをデコードする
- -i, --ignore-garbage
- デコード時に非英数字を無視する
- -w, --wrap=COLS
- COLS 文字で改行を行う (デフォルト:76)。 0 を指定した場合、改行を行わない
- --z85
- ascii85 風のエンコーディング (ZeroMQ spec:32/Z85); エンコード時は入力長は 4 の倍数でなければならない; デコード時は入力長は 5 の倍数でなければならない
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
デコード時には入力には正式なアルファベットのバイトに加えて改行文字が含ま れている場合があります。入力ストリームに正式なアルファベット以外のバイト が含まれていて回復したい場合は --ignore-garbage を使用してください。
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/basenc> (ローカルでは info '(coreutils) basenc invocation' で参照可能)。
エンコード例
$ printf '\376\117\202' | basenc --base64/k+C$ printf '\376\117\202' | basenc --base64url_k-C$ printf '\376\117\202' | basenc --base327ZHYE===$ printf '\376\117\202' | basenc --base32hexVP7O4===$ printf '\376\117\202' | basenc --base16FE4F82$ printf '\376\117\202' | basenc --base2lsbf011111111111001001000001$ printf '\376\117\202' | basenc --base2msbf111111100100111110000010$ printf '\376\117\202\000' | basenc [email protected]
作者
作者 Simon Josefsson および Assaf Gordon。
著作権
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc. ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目
basenc の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および basenc のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info basenc
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
| 2021年5月 | GNU coreutils |